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ブラックウォーター灯台船 |
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コルム・トビーン 著/伊藤範子 訳 |
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定価:2000円+税 |
ISBN:978-4-87984-356-2 |
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内容紹介
現代アイルランドを代表する作家コルム・トビーンの長編小説翻訳。
小説の舞台は作家トビーンの故郷でもあるアイルランド南東部のウェクスフォード。夫や子供たちと穏やかな生活を送っている主人公ヘレンのもとに、弟デクランが死に瀕しているとの知らせが飛び込んでくる。弟の願いをかなえるため、一度は棄てたはずの故郷に戻るヘレン。関係が途絶えていた母親と、そしてこれまで振り返らないようにしてきた過去と向き合う中で、彼女が見出したものとは──
著者紹介
コルム・トビーン
アイルランドの作家。1955年、ウェクスフォード州エニスコーシーに生まれる。
ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンを卒業後、ジャーナリストとして活動し、雑誌In DublinやMagillの編集主幹を務める。
1990年に小説The Southを発表。以降、数年おきに小説を上梓。作家ヘンリー・ジェイムズを描いた2004年の作品The MasterでIMPACダブリン文学賞を受賞するなど、現代アイルランドを代表する作家と目されている。
邦訳に『ヒース燃ゆ』(伊藤範子訳、松籟社)、『ブルックリン』(栩木伸明訳、白水社)、『マリアが語り遺したこと』(栩木伸明訳、新潮社)がある。
伊藤範子(いとう・のりこ)
早稲田大学文学部卒業、名古屋大学大学院博士課程中退。
帝塚山大学名誉教授。専攻はアイルランド文学。
著書に、『近・現代的想像力に見られるアイルランド気質』(共著、渓水社、2000)、『アイルランド・ケルト文化を学ぶ人のために』(共著、世界思想社、2009)など。訳書に、コルム・トビーン『ヒース燃ゆ』(松籟社、1995)、ブライアン・ムーア『医者の妻』(松籟社、2009)などがある。