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ドイツ語のヘクサメタ
松波烈 著
定価:本体3000円+税
ISBN:978-4-87984-403-3
2021年3月25日発売

内容紹介

  近代ドイツ詩における古典韻律の取り込みを、形式的な因習の模倣ではなく、創造的な異文化交流による言語混交プロジェクトとして読み解く

【本書の目次】
序論
 改造者たち
 ステレオタイプ
 ゲルマンの巨人戦争
 よみがえる古代――英語にできなくてドイツ語にできること
 なぜヘルダーリンは二流なのか
 古典というプロジェクト
 シュティルナーが「俺《性について語るとき
 強い芸術

第1章 ドイツ語という長短アクセント言語
 1–1 強弱という虚構
 1–2 1万行の法則
 1–3 機械の音、生命の音
 1–4 それはほんとうに自然なのか?
 1–5 ある言語融合実験の諸相
 1–6 詩は音楽だった
  1–6–1 3拍子のゲーテ、4拍子のプラーテン
  1–6–2 究極の古典主義
  1–6–3 千行の韻文をボーテとし、万行の韻文をフォスとす
 1–7 誰も知らないイリアス

第2章 リズム狂騒の世紀
 2–1 正義v.s.ロマン
 2–2 詩の科学
 2–3 衝撃と畏怖
 2–4 強き者よ
  2-4-1 舌鋒家
  2-4-2 どこからが「詩《なのか?
  2-4-3 教科書に載ったフォス
 2-5 意識の極北で

第3章 オリジナルを超える
 3-1 男たちの王国
 3-2 caesura post quartum trochaeum
 3-3 音と暴力
  3-3-1 ニーチェの韻律論
  3-3-2 膨張性重力
  3-3-3 リズムが歪み、フレーズが伸び縮みする
  3-3-4 「カデンツァが壊される《!!
 3-4 詩の死合
  3-4-1 臨界と超人
  3-4-2 創造的コピー

終章
 マタイ効果
 異文化とはオープンソースである
 ヘクサメタ2.0

あとがき
文献表




著者紹介

松波烈(まつなみ・れつ)
1982年大阪府に生まれる。2005年大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業。
様々な職を経て、2014年に京都大学人間・環境学研究科に入学。2019年京都大学人間・環境学博士。現在、京都大学、大阪歯科大学等の非常勤講師。論文に、「具体詩テキストの自己言及性―前衛言語芸術における伝統的技法の先鋭化―《美学会『美学』249、「少年はなぜ立たされたか―H・v・クライストの戦争―《京都大学大学院人間・環境学研究科思想文化論講座文芸表象論分野『文芸表象論集』6、「古代語への憧憬―19世紀ニーベルング系作品の文体―《京都大学大学院人間・環境学研究科思想文化論講座文芸表象論分野『文芸表象論集』6。



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