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植民者へ |
ポストコロニアリズムという挑発 |
野村浩也編著/池田緑、郭基煥、金城正樹、島袋まりあ、C・ダグラス ラミス、知念ウシ、桃原一彦、冨山一郎、アシス・ナンディ 著 |
2007年11月15日 |
定価:3,200円+税 |
四六判・並製・512ページ |
ISBN:978-4-87984-253-4 |
在庫あります |
内容紹介
沖縄と在日表象と傷の記述から現代日本の植民地主義と植民者の姿を暴き出す、挑発的論考。
本書の目次
はじめに
第I部 植民者とはだれか
日本人という植民者 野村浩也
1 帝国主義・植民地主義からポストコロニアリズムへ
2 植民地主義は終わらない
3 日本人=植民地主義の実践主体
4 日本人=不平等の製作者
5 精神の植民地化
6 沖縄人は日本人ではない
7 日本人=民主的植民者
沖縄への欲望――“他者”の“領有”と日本人の言説政治 池田緑
1 沖縄への言説の政治
2 沖縄に移住する日本人
3 言説による沖縄の“領有”
4 日本人の間での言説の政治
5 日本人の内なる政治
6 沖縄から遠くはなれて
責任としての抵抗――ファノン、レヴィナス、李良枝を中心に 郭基煥
1 北朝鮮表象と在日朝鮮人
2 責任としての抵抗
3 〈ハン(恨)〉と共に――李良枝の小説から
4 あなたにできること
コラム 憲法九条漫才「沖縄に九条ってあるの?」(ウチナーヤマトゥグチにて)知念ウシ+宮里護佐丸
第II部 野蛮と癒し――欲望される植民地から
帝国を設けて、何がいけないのか? C・ダグラス・ラミス
1 沖縄は典型なのか?
2「帝国の悲しみ」
3 帝国を設けて、何がいけないのか?
「観光立県主義」と植民地都市の「野蛮性」――沖縄の土地・空間をめぐる新たな記述段階 桃原一彦
1 抵抗への開始点としての空間の記述
2 武器庫の島、弾薬庫の森
3 植民地都市の形成と原住民労働力の動員・配置
4「観光立県」都市における植民者と原住民
5 増殖・潜行する「野蛮」な記述空間
太平洋を横断する植民地主義――日米両国の革新派と「県外移設論」をめぐって 島袋まりあ
1 複数の場所から
2 沖縄における植民地主義の展開
3 県外移設論は植民地主義を暴露する
4 植民地的な生権力――観光客から革新的な運動家へ
5「アメリカが一番悪い」――太平洋における「抑圧移譲」の問題
6 太平洋を切り開くために
コラム ユタヌヤーカラタイムトラベル2004――古琉球人は未来の沖縄の夢を見たか 知念ウシ+座安松
第III部 抵抗の記述にむけて
同定と離脱――清田政信の叙述を中心にして 金城正樹
1 沖縄におけるポストコロニアル状況
2 「敗北を所有する者」と六〇年代
3 同定と離脱
4 帰還と脱出
この、平穏な時期に――東京タワージャックにおける富村順一の「狂気」をめぐって 冨山一郎
1 鎮圧のあとで
2 「これ以外には方法がなかったのです」
3 狂気の体現者
4 取調室
5 精神鑑定
植民地主義後の植民地主義―― Colonialism after colonialism アシス・ナンディ 聞き手・訳:知念ウシ
コラム アメリカで在沖米軍基地の日本“本土”お引き取り論を語る 知念ウシ
あとがき
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