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謎解き「嵐が丘」 |
廣野由美子[著] |
2015年11月30日発行 |
定価:1800円+税 |
四六判・ソフトカバー・ 364ページ |
ISBN:978-4-87984-339-5 C0098 |
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内容紹介
エミリ・ブロンテ『嵐が丘』が蔵する謎を手がかりに、この小説の核心に迫る。
『嵐が丘』の読者は数多の謎に遭遇する。謎を解くためにテクストから証拠を拾い上げてゆくと、また新たな謎が出現し、これまで見えなかった作品の一断面が、鮮やかに浮かび上がってくる……
好評を博した旧版『「嵐が丘」の謎を解く』(創元社、2001)に3つの新章を加え、全面的に改稿した増補決定版。
【本書の主要目次】
第1章 序説――『嵐が丘』の謎はどこから生じてくるのか――
第2章 「許されざる者」とは誰か――『嵐が丘』の神学的解釈――
第3章 ヒースクリフは何者か――「分身」のテーマの変容――
第4章 時間の秘密――年代記を解読する――
第5章 空間に埋め込まれた秘密――イメジャリーを解読する――
第6章 隠された会話――ある劇的瞬間――
第7章 第二世代物語論(一)――鏡の世界――
第8章 第二世代物語論(二)――ファンタジーとしての『嵐が丘』――
第9章 『嵐が丘』の起源――新・旧「伝説」をめぐって――
第10章 『嵐が丘』のトポス――「荒野」物語についての比較文学的考察――
おわりに――『嵐が丘』の謎の性質とはどのようなものか――
(付録)『嵐が丘』年代記とその推定方法
著者紹介
廣野由美子 (ひろの・ゆみこ)
1958年生まれ。1982年、京都大学文学部(独文学専攻)卒業。1991年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程(英文学専攻)単位取得退学。学術博士。英文学、イギリス小説専攻。1996年、第4回福原賞受賞。
現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。
著書に『批評理論入門─「フランケンシュタイン」解剖講義』(中公新書)、『ミステリーの人間学─英国古典探偵小説を読む』(岩波新書)、『一人称小説とは何か─異界の「私」の物語』、『視線は人を殺すか─小説論11講』(ともにミネルヴァ書房)、『十九世紀イギリス小説の技法』(英宝社)、『100分de名著 フランケンシュタイン』(NHKテレビテキスト)など、翻訳書に『ジョージ・エリオット』(ティム・ドリン著、彩流社)などがある。
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