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フラバル・コレクション |
時の止まった小さな町 |
ボフミル・フラバル[著]/平野清美[訳] |
2015年11月28日発行 |
定価:1700円+税 |
四六判・ソフトカバー・192ページ |
ISBN:978-4-87984-340-1 C0397 |
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内容紹介
20世紀チェコの作家ボフミル・フラバルによる中編小説の日本語版。「フラバル・コレクション」第3弾にして、前作『剃髪式』の後日談を描く。
『剃髪式』の舞台となった小さな町とそこにあるビール醸造所にも時が流れる。戦争がはじまって終わり、新しいかたちの国ができ、この小さな町も、新しい時代に入っていく。しかしそこには、古い時代への鍵しか持たず、新しい時代には入ることができない人々も、また……
子ども時代を暮らした小さな町と、そこでともに過ごした人々とを、フラバルが限りない愛惜を込めて描く中編小説。
著者・訳者紹介
ボフミル・フラバル Bohumil Hrabal, (1914-1997)
20世紀後半のチェコ文学を代表する作家。
モラヴィア地方の町ブルノに生まれ、ビール醸造所で幼少期を過ごす。
プラハ・カレル大学修了後、いくつもの職業を転々としつつ創作を続けていた。
1963年、短編集『水底の小さな真珠』でデビュー、高い評価を得る。その後も、躍動感あふれる語りが特徴的な作品群で、当代随一の作家と評された。
1968年の「チェコ事件」以降は国内での作品発表を制限されたが、旺盛に創作活動を続けていた。
代表作に『あまりにも騒がしい孤独』(邦訳:松籟社)、『わたしは英国王に給仕した』(同:河出書房新社)などがある。
平野 清美
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学、プラハ・カレル大学卒業。
著書に、『チェコとスロヴァキアを知るための56章』(共著、明石書店)。
訳書に、J・L・フロマートカ『神学入門』、『人間への途上にある福音』(佐藤優監訳、ともに新教出版社)、Z・ミレル『あおねこちゃん』、J・メンツェル『こぐまのミーシャ、サーカスへ行く』(ともに平凡社)、C・プレスブルゲル『プラハ日記―アウシュヴィッツに消えたペトル少年の記録』(共訳、平凡社)、J・シュクヴォレツキー『二つの伝説』(共訳、松籟社)などがある。
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関連書
フラバル『あまりにも騒がしい孤独』(松籟社)
フラバル『厳重に監視された列車』(松籟社)
フラバル『剃髪式』(松籟社)
フラバル『わたしは英国王に給仕した』(河出書房新社)