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フラバル・コレクション |
十一月の嵐 |
ボフミル・フラバル 著 |
石川達夫 訳 |
2022年12月20日 |
定価:2,200円+税 |
46判・ソフトカバー・312ページ |
ISBN:978-4-87984-431-6 |
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内容紹介
作家自身が見つめ、経験した、ナチスのチェコ侵略、「プラハの春」の挫折、そして「ビロード革命」。それら歴史の大きな出来事についての語りは、しかし奔放に、自在に逸脱し、メランコリーとグロテスクとユーモアがまじりあう中に、シュールで鮮烈なイメージが立ち上がってくる――
20世紀後半のチェコ文学を代表する作家、ボフミル・フラバルの傑作短編集。
【目次】
魔笛
沈める寺院
公開自殺
幾つかのセンテンス
競馬の競走路での三本足の馬
グレイハウンド・ストーリー
「ホワイト・ホース」
十一月の嵐
人間の鎖
ぎりぎり
著者・訳者紹介
ボフミル・フラバル(Bohumil Hrabal)
20世紀後半のチェコ文学を代表する作家。
モラヴィア地方の町ブルノに生まれ、ビール醸造所で幼少期を過ごす。
プラハ・カレル大学修了後、いくつもの職業を転々としつつ創作を続けていた。
1963年、短編集『水底の真珠』でデビュー、高い評価を得る。その後も、躍動感あふれる語りが特徴的な作品群で、当代随一の作家と評された。
1968年の「プラハの春」挫折後の「正常化」時代には国内での作品発表ができなくなり、その後部分的な出版が許されるようになるものの、1989年の「ビロード革命」までは多くの作品が地下出版や外国の亡命出版社で刊行された。
代表作に『あまりにも騒がしい孤独』(邦訳:松籟社)、『わたしは英国王に給仕した』(同:河出書房新社)などがある。
石川 達夫(いしかわ・たつお)
1956年東京生まれ。東京大学文学部卒業。プラハ・カレル大学留学の後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
専修大学国際コミュニケーション学部教授・神戸大学名誉教授。
スラヴ文化論専攻。
著書に、『チェコ・ゴシックの輝き』(成文社)、『プラハのバロック』 (みすず書房)、『チェコ民族再生運動』(岩波書店)、『マサリクとチェコの精神』(成文社、サントリー学芸賞および木村彰一賞)、『黄金のプラハ』(平凡社)、『プラハ歴史散策』(講談社)、『チェコ語日本語辞典』第1・2・3巻+別巻1・2(編纂、成文社)など。
訳書に、チャペック『マサリクとの対話』、『チャペック小説選集』第1・2・6巻(『受難像』『苦悩に満ちた物語』『外典』)、マサリク『ロシアとヨーロッパ』全3巻(U・Vは共訳)(以上、成文社)、パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』(みすず書房)、クロウトヴォル『中欧の詩学』(法政大学出版局)、フラバル『あまりにも騒がしい孤独』、シュクヴォレツキー『二つの伝説』(共訳)(以上、松籟社)などがある。
2016年イジー・ホスコヴェツ賞(チェコ心理学会)受賞。
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