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北は山、南は湖、西は道、東は川 |
クラスナホルカイ・ラースロー 著/早稲田みか 訳 |
2006年2月28日 |
定価:1,800円+税 |
四六判・ハードカバー・160ページ |
ISBN:978-4-87984-238-1 |
完売いたしました |
内容紹介
京都の町を走る京阪電車の扉が静かに閉まる。無人の駅にひとり降りたった美しい若者こそ、かの光源氏の孫君。彼の探し求めるものは、いったい何なのか……
現代ハンガリーを代表する作家が半年間の日本滞在を契機に書き下ろした幻想小説。
著者・訳者紹介
クラスナホルカイ・ラースロー Krasznahorkai Lázló, (1954- )
現代ハンガリーを代表する作家のひとり。同国の映画監督タル・ベーラの諸作品の原作者・脚本家としても知られる。
代表作に『サタンタンゴ Sátántangó』(同題で映画化)、『抵抗の憂鬱 Az ellenállás melankóliája』(映画題名は『ヴェルクマイスター・ハーモニー』)などがある。
うねるようにどこまでも持続する文章、長文を駆使した解剖学的なまでに詳細で正確をきわめた描写、語句の反復といった特異な文体によって知られ、欧米とりわけドイツでは極めて高く評価されている。
2000年に国際交流基金招聘フェローとして、日本に半年間滞在。その体験が、光源氏の孫君が登場する本作品に結実した。
2015年、マン・ブッカー賞受賞。
早稲田 みか
国際基督教大学卒業、一橋大学大学院修了。
現在、大阪大学大学院言語文化研究科教授。専攻はハンガリー語学。
著書に『ハンガリー語の入門』(白水社) 、『図説ブダペスト都市物語』(河出書房新社)など。
訳書に、エステルハージ・ペーテル『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』(松籟社)、ジョン・ルカーチ『ブダペストの世紀末』(白水社)などがある。
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