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ベルギーを〈視る〉
テクスト―視覚―聴覚
三田順 編著
岩本和子・吹田映子・田母神顯二郎・的場寿光・武村知子 著
定価:2,000円+税
ISBN:978-4-87984-351-7
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内容紹介

  ヨーロッパの縮図と言われる国、ベルギー。
  ゲルマンとラテンの文化が拮抗するこの国で、芸術はそのアイデンティティーをいかに探ってきたのでしょうか。
  言語圏の垣根を越えたアプローチが可能な「視覚」の芸術を媒介項に、分野を横断した論考群でベルギー文化の独自性に迫ります。
  全言語圏を視野に入れてベルギーの芸術を論じ、人文学を中心とした新たな学術領域「ベルギー学」の構築を目指す試みです。


【本書の主要目次】
始めに  (三田順)
1  マーテルランクと絵画─『幼児虐殺』を通してフランドル性を〈視る〉─  (岩本和子)
2  ベルギーにおける「現実的幻想」の系譜─文学と絵画における「ベルギー的」美学の源泉を求めて─  (三田順)
3  1920年代末のポール・ヌジェとルネ・マグリットによるイメージ論─「孤立」をめぐって─  (吹田映子)
4  インファンスの絵画 ミショーとドゥルーズ  (田母神顯二郎)
5  アニメーションにおける幻想の系譜─ラウル・セルヴェの「抵抗」について  (的場寿光)
6  C'est si loin mais ici─アンドレ・デルヴォーの映画を聴く  (武村知子)


編著者紹介

三田順(みた・じゅん)  ※編者
  北里大学一般教育部講師。
  専攻は比較文学(ベルギーにおける象徴主義文学、美術)。博士(学術、一橋大学)。
  著書に『ベルギーとは何か─アイデンティティの多層性─』(岩本和子・石部尚登編、共著、松籟社、2013年)がある。
  訳書に『幻想の坩堝─ベルギー・フランス語幻想短編集』(松籟社、近刊)など。


岩本和子(いわもと・かずこ)
  神戸大学大学院国際文化学研究科教授。
  専攻はフランス語圏文学・芸術文化論(ベルギーのフランス語文学、スタンダール研究)。博士(文学、神戸大学)。
  著書に『ベルギーとは何か─アイデンティティの多層性─』(共編、松籟社、2013年)、『周縁の文学─ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷─』(松籟社、2007年)、『スタンダールと妹ポーリーヌ─作家への道─』(青山社、2008年)などがある。


吹田映子(すいた・えいこ)
  筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター特任研究員。
  専攻は西洋美術史、美学。
  論文に「1930年代半ばから 1940年代にかけてのルネ・マグリットにおける裸婦像の変遷─光と影の表現をめぐって」(『文化交流研究』第10号、2015年)、「ルネ・マグリットの講演『生命線』と油彩画《彼岸》─陰を経て光の下に見出す<生>のイメージ」(『美学』第242号、2013年)等。


田母神顯二郎(たもがみ・けんじろう)
  明治大学文学部教授。
  専攻はフランス近現代詩およびフランス現代思想。博士(文学、パリ第8大学)。
  著書に『Fragments and Wholes』(L'improviste, 2013年)、『ベルギーとは何か─アイデンティティの多層性─』(岩本和子・石部尚登編、共著、松籟社、2013年)など。
  訳書にルネ・ジラール『文化の起源』(新教出版社、2008年)がある。


的場寿光(まとば・としみつ)
  神戸大学非常勤講師。
  専攻はフランス文学(20世紀フランス文学研究)。博士(文学、神戸大学)。
  訳書に『神の身振り─スピノザ『エチカ』における場について』(水声社、2013年)がある。


武村知子(たけむら・ともこ)
  一橋大学大学院言語社会研究科教授。
  専攻は文学、表象文化論。
  著書に『日蝕狩り─ブリクサ・バーゲルト飛廻双六』(青土社、2004年)、『どろろ草紙縁起絵巻』(フィルムアート社、1996年)などがある。


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