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増補改訂版 無意識の植民地主義―日本人の米軍基地と沖縄人
野村浩也 著
定価:本体2600円+税
ISBN:978-4-87984-379-1
8月25日発売

内容紹介

  「米軍基地引き取り運動」の口火を切った思想書・理論書『無意識の植民地主義』に、報道の責任・ヘイトスピーチ・県民投票の黙殺・沖縄人差別をめぐる増補と解説を加え復刊する。本書が示した「アイデンティティとポジショナリティ」、「劣等コンプレックス」、「被植民者の共犯化」、「沖縄ストーカー」、「観光テロリズム」といった概念は、いまなお日本人による沖縄人への暴力を読み解く鍵である。

【本書の目次】
序章 「悪魔の島」から聴こえる他者の声、そして、日本人
1 他者の声
2 他者への欲望
3 自作自演

第1章 植民地主義は終わらない―日本人という植民者
1 はじめに
2 ポストコロニアリズムと日本人という植民者
3 民主主義的植民地主義
4 基地の押しつけという植民地主義
5 無意識の植民地主義
6 ポジショナリテイ

第2章 文化の爆弾
1 共犯化
2 植民地主義と文化の爆弾
3 文化装置と精神の植民地化
4 植民地主義と文化の破壊
5 文化的テロリズム

第3章 共犯化の政治
1 従順な身体
2 劣等コンプレックス
3 同化と精神の植民地化
4 加害者の被害妄想
5 加害者の被害者化と被害者の加害者化
6 共犯化をせまる文化的暴力

第4章 日本人と無意識の植民地主義
1 愚鈍への逃避/自己防衛的な愚鈍
2 横領される沖縄人アイデンティティ
3 「良心的日本人」という無意識の茶番劇
4 植民地主義の身体化

第5章 愛という名の支配―「沖縄病」考
1 権力の隠蔽
2 権力への居直り
3 加害者を癒す沖縄ブーム
4 沖縄ストーカー
5 沖縄ストーカーにならないために

第6章 「希望」と観光テロリズム
1 「最低の方法だけが有効なのだ」
2 日本人と無意識のテロリズム
3 非暴力という名の暴力
4 基地を押しつける恐怖政治
5 観光テロリズム
6 再び、文化の爆弾

終章 沖縄人は語りつづけてきた―2004年8月13日、米軍ヘリ墜落事件から考える
1 文化への爆弾
2 「沖縄人は語ることができない」
3 モデル・マイノリティ
4 連帯―その暴力的な悪用

原本あとがき

増補 無意識の植民地主義は続いている
安保は東京で起きてるんじゃない、沖縄で起きてるんだ!―報道の責任について
ジャーナリズムの役割とヘイトスピーチ―基地問題を報じないという基地問題
無意識の植民地主義は続いている!―県民投票の無視をめぐって
現代の「朝鮮人・琉球人お断り」事件―基地の話を封じる差別

文献一覧

解説 ジャーナリストとポジショナリティ 松永勝利
解説 なぜ本書は画期的な書物となったのか 高橋哲哉
解説 議論の限界を超えようとすること 島袋まりあ
解説 エンパワメントの言葉 大山夏子

謝辞



著者紹介

野村浩也(のむら・こうや)
  1964年沖縄生まれ。上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。現在、広島修道大学人文学部教授(社会学)。主な著書に『無意識の植民地主義』(御社の水書房、2005年)。編著に『植民者へ』(松籟社、2007年)。共著に『社会学に正解はない』(松籟社、2003年)、Okinawan Diaspora(University of Hawai‘i Press, 2002年)など。


解説者紹介

松永勝利(まつなが・かつとし)
  琉球新報 読者事業局特任局長・出版部長


高橋哲哉(たかはし・てつや)
  東京大学大学院教授


島袋まりあ(しまぶく・まりあ)
  ニューヨーク大学准教授


大山夏子(おおやま・なつこ)
  沖縄を語る会



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