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創造するラテンアメリカ |
狂人の船 |
クリスティーナ・ペリ=ロッシ 著 |
南 映子 訳 |
2018年6月26日 |
定価:2,000円+税 |
四六判・ソフトカバー・264ページ |
ISBN:978-4-87984-366-1 |
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内容紹介
ウルグアイ出身の作家・詩人クリスティーナ・ペリ=ロッシの長篇小説邦訳。
終わりのない旅を続ける亡命者エックス。出会いと別れ、獲得と喪失を繰り返す遍歴のはてに見出されるものとは。
母国ウルグアイの圧制を逃れ、亡命という「痛みを伴う複雑な経験」をくぐり抜けた著者がつづる、現代の遍歴の物語。
著者・訳者紹介
クリスティーナ・ペリ=ロッシ(Cristina Peri Rossi)
ウルグアイの首都モンテビデオに生まれる。母はイタリア系移民二世。
1960年に大学入学、64年に比較文学の学位を取得。その前年にデビュー作となる短編集を刊行している。
当時のウルグアイでは経済危機を背景に改革派と体制派の対立が激化しており、ペリ=ロッシは改革派若手知識人の代表として当局の監視対象となり、72年にスペインへ亡命。以後はバルセロナを本拠地として、詩や小説、エッセイ、新聞や雑誌の記事などの執筆活動を行っている。
コルタサルに評価され、ブームの作家たち(ガルシア=マルケス、バルガス=ジョサら)に続く世代の中でも特に注目された書き手の一人であり、作品は世界で20以上の言語に翻訳されている。
独裁制への抵抗、そしてフェミニズムと同性愛者の権利を擁護するためにたたかってきたことを公言しており、圧制、亡命、エロティシズム、欲望などが特徴的なテーマ。
南映子(みなみえいこ)
東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科博士課程修了。
現在、中央大学経済学部准教授。
専攻はラテンアメリカ文学、ラテンアメリカ地域研究。
著書に『アーサー王物語研究 : 源流から現代まで』、『モダニズムを俯瞰する』(いずれも共著、中央大学出版部)がある。
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