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デジタル時代における民主的空間としての図書館、アーカイブズ、博物館
久野和子 監訳
2022年12月30日
定価:3,800円+税
A5判・ハードカバー・v+256ページ
ISBN:978-4-87984-435-4
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内容紹介

  図書館やアーカイブズ、博物館といった機関を、デジタル社会・多文化社会における物理的・複合的な「公共空間」として位置づけ、それぞれの機能と役割を考察する。欧州諸国を例に取り上げ、これら機関に関してどのような政策が採られているか、また現状や関係者の認識、課題等について具体的に分析する。


【主要目次】
1 はじめに 物理的な場所とバーチャルな空間:デジタル時代における図書館、アーカイブズ、博物館

第I部 政策
2 LAM機関:サービスと利用についての立法と統計の国際比較
3 デジタライゼーション(業務デジタル化)要請:LAM政策における技術の神聖化 4 諸制度はデジタル化へ向かう
5 LAM部門におけるデジタライゼーション(業務デジタル化)のためのノルウェーの国家政策:その要請と実施
6 ヴィシェグラード諸国におけるデジタル化の組織と資金調達
7 ノルウェー文化政策における制度的収斂と分散:中央政府のLAM組織1999-2019

第U部 職業
8 LAM専門職員と公共圏:図書館司書、アーキビスト、学芸員は公共圏における各機関の役割をどのように認識しているのか
9 図書館、アーカイブズ、博物館における利用者の参加と関与に関する認識と意味
10 「いいね!」「シェア」「コメント」公共図書館や美術館によるフェイスブックの利用:ノルウェー・トロムソの事例研究
11 書架の間を読む:人生と仕事から見る図書館

第V部 利用者
12 デジタル時代におけるLAM機関の利用
13 ドイツにおける図書館と民主主義: 一般人と専門職との認識の対比
14 公共図書館での民主的な共生、小さな公共、そして参加による解放
15 いる、学ぶ、活動する:子どもたちの宮殿? 利用者の視点から見たトゥイーンズ・ライブラリー
16 ノルウェーにおける図書館とサーミの人びと─同化と抵抗
17 ウィキ作業の喜び:デジタル環境における職人意識、フロー、自己外在化


訳者紹介

久野和子(くの  かずこ)  ※監訳
  立命館大学教授。
  主な業績に、『「第三の場」としての学校図書館:多様な「学び」「文化」「つながり」の共創』(松籟社, 2020)、「『社会的インフラ』としての図書館:アーレントの『公的領域』論に基づいた考察」(共著、『図書館の社会的機能と役割』松籟社, 2021)、「『場としての図書館』研究史序説:『第三の場』に焦点をあてて」(共著、『図書館研究の回顧と展望』松籟社, 2020)がある。


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